デザインとSEOはどう寄り添うか?
GoogleDanceTokyo(2018)に参加して、レポートを書こうかなーと思ったんですが、既に強力なまとめ記事もあったので。ちょっと思ったことを書いてみる。
チーム制作の仕事がより円滑に進むようになればいいなと。
SEOか?デザインか?
さて。クライアント、または社内でライティングしたものに対して、デザイナーさんやコーダーさんからこんな声、よく挙がりませんか?
「このテキスト、もう少し短くできないですか?他の部分と長さが違いすぎてバランス取れないんですけど」
「この見出し、レスポンシブでスマホ位になったら一文字だけ改行されちゃうんでなんとかしてもらえませんか?」
「テキスト多すぎで読む気になれない」
僕はデザイン以外は何でもやるので、自分が書いた文章をコーディングすることもあります。
なので。上で挙げたような要望はすごくよく分かるんですけども、やはりSEOにとっては「言葉」「単語」はとても大事なので、削れねーよ!と言いたい気持ちはやっぱりあります。単語以外でなんとかできることもあるので、そのときはいいんですけどね。
デザイン=課題解決
デザインのヒアリングシートには必ず、参考サイトや競合サイトの欄とか、御社独自の強みはなんですか?っていう欄がありますよね?
それがなんのためのものかといえば、顧客の業界を知り、差別化できる要素はなにか?を発見するためにあり、さらに、なんで差別化しなきゃならないかといえばそれは、より効果的な訴求をするためですね。デザインを手段、武器として。
例えば情報構造をどうする?先頭に持ってくるべき内容はなんだ?とか。
競合に負けない、ユーザーにとって伝わりやすいサイトを作るためにデザインする。
SEOも課題解決
SEOを考えながら、コンテンツを考えていく上で必ず見るのはやっぱり市場や状況です。
クライアントはどんなキーワードで上位表示したいのか?そしてライバルはどうなのか?予算はどうか?あたりを見ながら、最適なキーワードを選定して少しづつ攻略していく。クライアントの課題解決のために。
その手段、武器が「言葉」「キーワード」。
こう考えると、キーワードを変える、というのはデザイナーさんにとっての配色、レイアウトなど、クライアントのために頭を捻って生み出したものを尊重してもらえないという事と似ています。
SEOの現状はやっぱりテキスト主体
これはもしかしたら既に古い認識になっているのかもしれないですが、SEOにはやっぱりある程度テキスト量が必要、というのが現状です。(これ、実際どうなのか聞いておけば良かった)
読む人の気持ちに寄り添い、キーワードを上位表示を狙うワードを組み入れて記事を書いて、見出しを付けてタイトルを付ける。
ページやカテゴリのタイトルもSEOには重要な要素で、ここにもどうしても使いたいワードというのは出てくるんですよね。
Webが「より便利な文書ライブラリをつくろうぜ」から始まっていて、そんな出自も影響してHTML=文書構造はツリー型を基本としています。
となると、ある文書の下に存在する文書は親となるページに含まれたものであるのが普通・・。さらにタイトルや見出しはSEOのランキングシグナルとしては強力な意味があるので、結構言い回しで文字数を少なくするというのが難しくなって行くことがあります。具体的には、できればカテゴリ名もページタイトルには入れたいです。やらないことのほうが多いですけど。
いいバランスのとり方って?
言い訳みたいなことをつらつらと書いてしまいましたが、デザイナーさんが必死に考えてくれたデザインを尊重したい気持ちも同じくらい強く持ってます。
だから、なんかいいバランスのとり方を考えて行きたい。
読ませるページ、魅せるページをしっかり分けた作りにするとか、デザインに入る前にどんなワードを使っていきたいと思っているのか?を共有する時間を作るとか。
まだあまり思いつかないけれど。